ゲンさんの浅く広い日々

映画、音楽、小説などのレビューや、手作りのアクセサリーの紹介を浅く広く紹介していきます。

2008年

03月18日

(火曜日)

鹿男あをによし

鹿男あをによし鹿男あをによし
(2007/04)
万城目 学

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奈良を舞台にした青春ファンタジー。女子高に赴任してきた主人公が、話す鹿に世界の運命を託されるという、本の表紙からは想像もできない予想外にスケールのデカイ話。

雌鹿がオッサンの声で話したり、古代史の引用だったり、かなり奇抜な設定ながらも、それをうまいことまとめているところにこの作家のすごさを感じた。奈良が舞台にも関わらず、誰も方言で話していないが、むしろ標準語であることが、逆に世界観をきれいにまとめている感じさえする。

奈良の名所や、土地に関連する古代史などが物語に絡んでくるが、小難しい感じは一切せず、逆に純粋に土地や神話などにも興味を持つことが出来る。基本的に奈良に詳しい人や行ったことがある人はニヤリな単語が飛び出しまくりだが、行ったことのない人にも容易にシーンが想い描ける文章力もさすが。

登場人物もみな個性的で、かつ主要人物の多くには「リチャード」やら「マドンナ」やらのあだ名がついているので人物をが非常に覚えやすい。名前が覚えられず、物語後半でやっと「あっ、おまえがおまえね」みたいなことにはまずならないので、サクサクと読み進んでいけるのもマル。

個人的に奈良には何度か行ったことあったけど、この小説を読み終えた後にはなぜかまた行ってみたくなってきた。鹿にもポッキーあげてみたい。いや、さすがにこれは怒られるかな。

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